「睡眠アプリって実際にどうなの?」
「使おうにもアプリが多すぎて選べない」
そんなことを感じている方は多くいます。
確かに、睡眠アプリは種類が多く、それぞれどう違うのかが分かりにくいですよね。
いざ使おうと思っても、思っていたものと違っては意味がありません。
そこで、今回は本当に使える睡眠アプリを4つに絞って、徹底的に比較してみました。(2021年2月時点)
この記事を読めば、あなたに合った睡眠アプリに出会えます。それぞれの違いはもちろん、計測項目やレポートの有無なんかも分かりますよ!
今回は特別にスタンフォード大学、精神科教授で、睡眠生体リズム研究所の所長である西野精治先生からも睡眠アプリについてコメントをいただきましたので、興味がある方は最後まで読んでくださいね。
目次
まずは、睡眠アプリを使うとどんなメリットがあるのかを見てみましょう。
メリットは大きく5つあります。
総じて睡眠の質が上がり、自分の睡眠についてしっかりと知ることができるようになります。
今まで気付かなかったことにも気付けるのは大きなメリットでしょう。
自分の睡眠習慣について見直すことで、睡眠の質を上げることができます。
睡眠アプリを使っただけでは質は上がりませんが、見直して改善することで徐々に睡眠の質は上がっていくでしょう。
最初は違和感があるかもしれませんが、慣れてしまえば長期的に恩恵を受けられるのは嬉しいポイント。
仕事の質が上がったり、日中活動的になったり、得られることは多いです。
睡眠中のことを思い出そうとしても、見ているわけではないので思い出すことができません。
しかし、睡眠アプリを使えば、第三者目線で自分の睡眠中の計測をすることができます。
普段知れないことを知れるので、新しい発見もあるでしょう。
どんな睡眠サイクルなのか、どのタイミングで目が覚めやすいのかなど自己分析がしやすくなります。
傾向に合わせて対策をすることができるので、効率的に改善ができるのです。
十分な時間寝ているにも関わらず、朝起きるのが辛いという経験がある方も多いですよね。
それは起床時間が合っていない可能性があります。
正確に言えば、起きるタイミングがズレているのです。
人は眠りの浅いレム睡眠時に起きることができれば、スッキリと目覚めやすくなります。ただ、レム睡眠がいつなのかを知ることは難しいです。
睡眠アプリを使えば、レム睡眠のタイミングでアラームをかけることができるようになります。
すると、スッキリとした目覚めになるというわけです。
最適な起床時間に繋がりますが、睡眠アプリを使うことで、自分の睡眠サイクルを知ることができます。
睡眠サイクルを知ることで、起きる時間をしっかりとコントロールすることができれば、朝の辛さもなくなるのです。
また、起きたい時間から逆算することで、睡眠時間がとれない際も快適な睡眠時間を送ることができるようになります。
しっかりとレポートで見直しましょう。
第三者目線で自分の睡眠習慣を振り返ることができるのは大きなメリットです。
データを集めれば集めるほど、正確なことが分かるので続けることが大切になります。
年間を通して振り返れば、季節や天候によって睡眠の質に変化があることも分かるでしょう。
データが溜まり、時間が経ってから睡眠習慣を見直すことで、普段気付かずにやっている行動なんかも見直すことができます。
睡眠アプリで計測できるのは主に以下の3点が多いです。
もちろん、睡眠アプリによって細かい部分は変わるので、それぞれ調べてみましょう。
1.睡眠時間
睡眠時間は基本中の基本です。日中の活動のメモと一緒に見直すことで、本当に必要な睡眠を知ることができます。
実は短い睡眠時間でも問題なかったり、十分だと思っていた睡眠時間でも足りなかったりと、漠然と決めていたことをデータに基づいて決めることができるようになります。
2.就床、起床時間
就床、起床時間は布団に入っても眠れない、朝起きるのが辛いという方は特に注意して見るべき点です。
どうしてすぐに眠ることができないのか、なぜ朝起きてすぐに布団から出られないのかなど振り返ることができます。
3.睡眠効率(レム・ノンレム睡眠)
睡眠効率はしっかりと睡眠の質が保たれているのかを知れて、改善していく上で役立つ情報です。
深い眠りに入れない要因などを探す手掛かりにもなるでしょう。
先述した3つの計測項目は、睡眠アプリであれば基本的には計測できるようになっています。
しかし、もっと深く睡眠について知りたいのであれば、先述した3つに加えて「いびき」の計測があるのが望ましいです。
自分がいびきをかいているかは自分だけでは分からないですし、他の人に観察してもらうのも現実的ではありません。
起きた際の喉のイガイガの原因になることもあり、睡眠以外の健康面でも重要な指標になるでしょう。
睡眠時無呼吸症候群などの可能性もあり、思いもよらぬリスクが潜んでいるかもしれません。自分では気付けないことだからこそ、睡眠アプリで計測する必要があるというわけですね。
できる限り、
の4つが計測できる睡眠アプリを選びましょう。
今回ご紹介する睡眠アプリは以下の4つです。
それぞれを比較した表を作ったので、参考にしてください。
App | ![]() 熟睡アラーム‐睡眠 |
![]() Sleep Cycle |
![]() Sleep Meister |
![]() いびきラボ |
---|---|---|---|---|
編集部満足度 | 星4.7 | 星4.4 | 星4.2 | 星4.0 |
特徴 | 睡眠日誌のようにアウトプット可能!多機能アラーム付き! | 起床時間の設定が自由自在! | 多彩な機能で使いやすい! | いびきに特化していて、データも豊富 |
対応OS | iOS/Android | iOS/Android | iOS | iOS/Android |
料金 | 無料(アプリ内課金あり) | 無料(アプリ内課金あり) | 無料 | 無料(アプリ内課金あり) |
SW対応 | × | × | × | ○ |
計測項目 | ・入眠時間 ・起床時間 ・睡眠リズム ・いびき ・睡眠効率 |
・入眠時間 ・起床時間 ・睡眠リズム ・いびき |
・睡眠サイクル ・いびき |
・いびき |
レポート機能 | ○ | ○ | ○ | ○ |
入眠音楽 | ○ | ○ | × | × |
おすすめの方 | 睡眠全体の質を見直したい方 | 朝の目覚めをスッキリさせたい方 | 睡眠アプリ選びに迷っている方 | 特にいびきが気になっている方 |
アプリ | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
HP | HP | HP | ー | HP |
※SW(スマートウォッチ)
熟睡アラームは、睡眠のログを睡眠日誌のように記録をしてくれる睡眠アプリです。
入眠と起床のサポートはもちろん、いびきの可視化をスマホ1台ですることができます。
計測データが豊富で、様々な角度から自分の睡眠を知る手がかりを見つけることができるでしょう。
レポートもクラウドサービスでアウトプットしてくれるので、PCでも見られて分析しやすいのが特徴。
見ようと思えば、ソーシャルジェットラグ(社会的時差ボケ) まで算出できるので、海外に行く機会が多い方にも重宝されています。
「スタンフォード式最高の睡眠」の著者 西野精治先生が推奨する最高の睡眠をつくる覚醒方法である「起きたい時間の20分前にごく微音で短くアラームをセット」できるため、スッキリとした目覚めを実現させてくれますよ!
Sleep Cycleは起床時間を自在にカスタマイズすることができます。
設定時間の最大90前まで設定できるのは嬉しいですね。無料で使える機能が多いのもありがたいです。
操作性も良く、分かりやすい表記なので誰でも簡単に使うことができます。
シンプルながら多くのデータを集計でき、満足度の高い睡眠アプリだと言えるでしょう。
無料版で効果を実感できたら、有料版へアップグレードしてみるのもいいですね。
Sleep Meisterはメディア露出も多く、知っている方も多いかもしれませんね。
機能も多彩で無料とは思えない完成度です。
統計欄のデータは見やすく、一目でどんな睡眠をとっているのかを知ることができます。
行動メモも残して起きやすく、アルコールの摂取や運動の有無はワンタップで記録が可能。
いちいちメモをする必要がなく、続けやすいのでめんどくさがりな方でも安心です。
Sleep Meisterは完全無料で使うことができますよ!
いびきラボは豊富なデータから自分のいびきの問題を解決してくれる睡眠アプリです。
いびきラボという名称からも分かるように、いびきに特化をしていて、既に5000万以上の睡眠を監視して改善の支援をしてきています。
それだけのデータに基づいたスコアを算出して、生活習慣の改善などを計ることができるのです。
「HealthTap」で最高水準の米国の医師が推奨していることもあり、日本だけでなく世界的に評価されている睡眠アプリだと言えますね。
いびきが気になるという方は必須の睡眠アプリでしょう。
どの睡眠アプリを使ったらいいのか分からないという方は、今回ご紹介した4つの睡眠アプリを全部使ってみて、自分に合っているものを継続して使うというのがおすすめです。
しかし、中にはもっと他の睡眠アプリを使ってみたいという方もいるでしょう。
睡眠アプリを選ぶ際にどんなポイントを見ればいいのかですが、ポイントは以下の3つを見れば問題ありません。
せっかくインストールしたのに思うように使えないのはもったいないです。
事前にポイントを絞って選ぶようにしましょう。
※熟睡アラームPC版レポート画像
睡眠アプリは1日使ったからといって睡眠傾向が分かるというものではありません。
データを集めて自分の睡眠について知っていくというものです。
そのため、使い続けられるかどうかがかなり重要。構造が複雑で使うのが億劫になってしまっては、データも集まりにくくなります。
また、集めたデータを集計してくれるレポートの見やすさもしっかりと確認しておきたいですね。
どんなに意味のある情報でも、読み解くことができなければ改善のしようがありません。
この辺りは事前に確認できるので、実際に使っている方の口コミなどを見て判断していきましょう。
睡眠アプリによって使えるOSが異なります。AndroidかiPhoneで分かれており、対応していないOSでは使うことができません。
事前にサイトやストアで確認することができるので、自分のスマホに対応しているのかは見ておきましょう。
また、OSのバージョンも確認が必要です。基本的には新しいバージョンに対応しているようになっていますが、古いバージョンには対応していないアプリもあります。
アプリの概要から確認できるので、インストールするタイミングでチェックが必要です。
OSの対応を見るのと同時に、スマートウォッチに対応しているかどうかも見ておくと後々便利ですね。
スマートウォッチを持っている方は忘れずに確認しておいてください。
※熟睡アラームiOSレポート画像
睡眠のどんなことに悩んでいるのかを洗い出して、それに合った機能が睡眠アプリに備わっているかどうかも見ておくべきポイントです。
いびきに特化しているのか、入眠に特化しているのか、睡眠アプリによって特色があります。
欲しい機能をいくつかピックアップして、それらを基準に探すと失敗も少なくなるでしょう。
優先順位を決めておくと、睡眠アプリを絞りやすいです。
睡眠アプリは私たちの睡眠生活を向上させてくれるのに役立ちます。
最後に今回の記事をまとめておきましょう。
睡眠アプリを利用することで、より良い睡眠習慣を手に入れることができます。
1人で計測できるので続けることもでき、レポート機能でまとめる手間も省けて手間いらず。
この機会に睡眠アプリを生活に取り入れましょう!
最後に「スタンフォード式 最高の睡眠」の著者でもある西野先生のコメントを頂いたので見てみましょう。
近年、睡眠に対する関心が高まって良い睡眠を取り、昼間のパフォーマンスを上げ、色々な病気の罹患リスクを下げたいという若者が増えています。
たとえばダイエットをした時、体重計で定期的に体重を測って、その達成具合を見る人は多いと思います。睡眠に関しても自分の睡眠状態を計測し、その改善点や、改善度合いを可視化できれば便利で有用です。
腕時計型のウエラブルでの睡眠は計測できますが、若者の多くがベッドにスマホを持ち込む現状を考えれば、スマホでセンシングできればより便利です。
他の睡眠センシングに比較して精度は落ちますが、スマホでの睡眠計測は使い方によっては有用だと思われ、この記事もよくまとまっていますね。
スマホでの睡眠計測は精度の問題で、他人の睡眠との比較というよりも、定期的に睡眠をモニターして自分の睡眠がどのように変化したかを見極めるのに適しています。
目覚まし機能がついたものもあり、応用が広がります。睡眠時無呼吸は頻度の高い、重篤な睡眠障害ですが、基本的にはスマホで計測はできません。ただ、無呼吸の場合、いびきを伴うことも多いので、そういう意味で無呼吸のリスク判定には役立ちます。
また記事にもあるように、自分の睡眠衛生に気をつけるとこと自体が、自身の生活習慣の見直しにつながり、結果的に良い睡眠につながると思われます。
この度、西野先生著書の「スタンフォード式 お金と人材が集まる仕事術」が文春新書より販売されました。
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医学部精神科教授
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医学部精神科教授
西野精治 先生
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スタンフォード大学
医学部精神科教授
西野精治 先生
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スタンフォード大学
医学部精神科教授
西野精治 先生
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スタンフォード大学
医学部精神科教授
西野精治 先生
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