皆さんは、寝具やアロマなど睡眠時に使用するグッズにおいて”こだわり”はありますか?
こだわりがある方は睡眠の質を少しでも上げたいと思われているはずです。私もその一人です。
睡眠の量(時間)と質を両方高めることができれば一番良いのですが、仕事や家事などで多忙の日本人は睡眠時間を確保することが容易ではありません。
今回は、「睡眠時間の確保は難しいけど、少しでも質を高めたい」という方向けに、編集部が厳選した海外から日本に上陸して話題の「睡眠グッズ」をご紹介します。
睡眠ブームが起きた日本ですが、実は先進国の中で睡眠時間が少ないことがわかっています。OECD(経済協力開発機構)の2018年の調査によると、日本人(15~64歳)の平均睡眠時間は、7時間22分で世界ワースト1位。イギリスの8時間28分、フランスの8時間32分、アメリカの8時間47分に比べて1時間以上も短い結果になっています。
24時間社会を背景に近年さらに睡眠時間が短くなり、睡眠時間が6時間未満の日本人が全人口の4割を占めると報告されていました。
また、株式会社ブレインスリープ が行なった約1万人の日本人を対象にした調査データによると、日本人の睡眠時間の平均が6時間27分と、世界で一番悪いと言われた時と比べて、さらに55分短いことがわかりました。
日本人の平均睡眠時間
出典:株式会社ブレインスリープ HP
日中仕事や家事で忙しい方々に対して「睡眠時間を確保してください!」というのは難しいと思います。
ただコロナウィルスの影響で働き方が大きく変わり始めているのも事実です。なので、日中の生産性を上げるためにも「睡眠の質」を上げることが重要になってきます。
国内の睡眠関連ビジネス市場は、約3,000億円にもなると言われております。(2017年時点)
3年前のデータですが、市場内の割合は現在も上図とほとんど変わっていないと思います。
というのも、ITテクノロジーが発達した現代においても、もっとよく眠りたいと思うほとんどの方々が最初に試す(改良する)ものは寝具もしくは睡眠薬だからではないでしょうか。(SAS時に使用するCPAPを除く)
理由はおそらく、使用感の良し悪しがすぐわかり、値段もピンキリのため、自分が試したいものが容易に手に入るからだと思います。
このような日本の市場に対して、私たちよりも睡眠時間を確保できている海外では様々な睡眠グッズが発売されています。
睡眠時間の確保に必要なものの中で、「睡眠の質を向上させるアイテム」というのはとても重要と言えるでしょう。
OECD(経済協力開発機構)の調査でも発表されているように、海外の睡眠時間が日本よりも長いのは、働き方や国の保障制度を除くと「睡眠の質を向上させるアイテム」の豊富さや市場がしっかりとしているからではないでしょうか。その海外の知識や環境を私たちが取り入れるという事は、睡眠の質の向上にとってとても重要です。
そこで、最近日本に上陸した海外の睡眠グッズをご紹介したいと思います。
睡眠の質を向上させるグッズで、多くの人に求められているのが「寝具」や「環境を整えてくれるグッズ」だと思います。そして、高い安眠性を持ちながら意外と自宅では使われていないのが「スリープマスク」です。
今回は以下の3つのテーマに分けて睡眠グッズをご紹介したいと思います。
●マットレストッパー「ZINUS」(寝具)
●Dodow(環境)
●nodpod(スリープマスク)
それぞれ実際にSleepediA編集部で体験してみたので、簡単な製品情報とともに体験レポートもお届けします。
アメリカをはじめ、世界約20カ国以上で製品の販売展開を行なっているマットレスメーカーです。
製品ライナップは、主にマットレスとベッドフレームですが、それぞれでラインナップは多岐にわたります。
今回はその中から「マットレストッパー」というグッズを体験してみました。
マットレストッパーとは?
そもそも日本ではあまり聞き慣れない名前ではないでしょうか?
マットレストッパーとは、マットレスと併用するサポート寝具のことです。基本的には、マットレスのへたりや寝心地の悪さを感じたときに上に敷いて使います。使っているマットレスを破棄したり、新しいマットレスを搬入するのが面倒で買い替えを悩んでいる方も、これ1枚で睡眠をアップデートできます。
つまり、今使っているマットレスに納得していない方が気軽にグレードアップできる超便利グッズなのです。
試してみたのはコチラ!!
マットレス トッパー 厚さ5cm セミダブル TorsoTec
素材:ウレタンフォーム
価格:¥6,543(セミダブル)
サイズ:幅122x長さ195x厚さ5cm
重量:5.04kg
特徴:
◆低反発と高反発の2層構造
◆緑茶抽出成分による優れた防臭性と吸湿性
◆植物由来のバイオフォームによる環境に優しい素材
販路:Amazon
詳しくはコチラ
体験レポート
①製品が届きました
隣に500mlのペットボトルを置いていますが、サイズと二層デザインのパッケージがインパクトありますね。
②パッケージを開封すると…
中にはサンドバックのように縮こまったマットレストッパーとサンキューカードが入っております。
③中身を取り出すと…
ビニールからマットレストッパーを出して空気に触れさせると、みるみるうちに膨らみます。
ここで注意ポイント!
マットレスがお手元に届きましたら梱包を72時間以内に開けて頂き、袋から製品を出してください。
復元するまでに約48時間かかるとのことです。
④マットレストッパーの厚さ(Before/After)は…
やはり48時間後の方が分厚く弾力も良いですね。
⑤そして寝ます…
私は、直敷きではなくマットレスと敷き布団の上に乗せて使用しました。
◆GOOD POINT
・程良い弾力で身体を包み込んでくれる感じ
・今使っているマットレスの上に敷いて使える
◆BAD POINT
・この弾力がどれくらいの期間保つのかが気になった
・価格的にも手軽な分、他社との違いを強く感じなかった
・カバーが取り外せないため、中を見ることができない。(衛生的にはカバーを外して洗える方がいい気が・・・)
◆総評
寝た瞬間に非常に気持ちよく、程良い弾力に包まれたので、それを全身で感じたくなり、枕無しで寝ました。逆にマットレスは硬い派という方には、あまりオススメできません。今お使いのマットレスが古かったり、低反発の程良く沈む感じが好きな方は試してみる価値ありです。
マットレスは睡眠時に一番身体に接触します。最高の環境にした方がいいに決まっています。自分に合うマットレスを見つけるためにもまずはZINUSのような手軽なもので試してみるのもありですね。
でもマットレスを買い換えるタイミングがわからない・・・。そんな方のために以下にチェックシートを載せておきます。
光のリズムに呼吸を合わせるだけで、8分後には脳が休息・整理の状態となり、薬などを用いずとも自然に眠りへと落ちることができるという睡眠グッズです。
不眠症に悩まされていた3人のフランス人が、様々な研究及び医師や専門家の意見を取り入れた上で開発し、2014年9月にフランスで発売。全世界で50万台以上を売り上げ、バージョンアップして日本に本格上陸となりました。
素材: プラスチック/ゴム(底辺)
価格:¥6,980
重量:0.21kg(梱包含む)
特徴:
◆自然に眠りに落ちる方法を学び直せる光のメトロノーム
◆上部をタップするだけの簡単操作
◆8分以内に、低周波数の脳波を特徴とする「アルファ状態」への移行を大きく促進
販路:Amazon
詳しくはコチラ
※その他、一部のバラエティショップでも取り扱いがございます。
世界で50万人以上の人が使っている実績と「8分で寝られる」というキャッチコピーが気になっていました。
※インスタグラムの広告引用
体験レポート
乾電池を3本入れるだけで簡単に使えます。小皿くらいのサイズなので置き場所にも困りません。
また光は8分モードと20分モードで選べます。(光は自動で消えます)
ボタンなどはなく、上部をタップする回数や秒数で操作するので、非常に簡単に使えます。
暗くして使ってみるとこんな感じです。
※天井です。
淡い光が徐々に弱くなったり強くなったりを繰り返しています。確かにこれをずっと見ていると眠くなるようなならないような…。
普段入眠に悩みがないため、逆に光に集中してしまい、私は8分では眠れませんでした(汗)
◆GOOD POINT
・操作が簡単
・コンパクトなので置き場所に困らない
・意識が光にいくので余計なことが頭に浮かばなかった
◆BAD POINT
・実感としては弱い
・入眠時に仰向けで寝る人しか使えない
・壊れやすい(というネットのレビューが多い)
◆総評
就寝時に仕事のことを色々と考えてしまうなどの悩みがある人は、一度試して見てもいいと思います。ただ最初は仰向けで寝ないといけないのでそれがダメな人はやめた方がいいです。また理論的には面白いグッズですが、実感度は賛否両論ありそうなグッズです。
nodpod(ノッドポッド)
素材:
・ジャージーコットン/コットン
・フリース/ポリエステル
・マイクロビーズ/ポリエチレン100%
価格:¥5,000
サイズ:幅10x長さ73(cm)
重量:約255g
特徴:
◆4つのビーズポッドが適度に重くて気持ちいい
◆手洗い可能なので衛生面も心配なし(非毒性BPAフリー)
◆冷蔵・冷凍庫に入れても柔らかいままで爽快
販路:楽天やAmazonなどのオンラインストア
詳しくはコチラ
“カルフォルニア発”癒しのスリープマスクが日本に上陸しました。
こちらは日々忙しく、なかなか休息をとれない方にピッタリのグッズです。
肌触り・遮光性・衛生面・心地よさの観点で見ても抜群のスリープマスクではないでしょうか。
体験レポート
袋から出して着けてみましょう。
手触りも重さもいい感じです。
着けてみるとこんな感じです。
枕が低反発であれば、頭の後ろの膨らみもその分沈むのでほとんど気になりませんでした。
ただ横向きで寝ると若干気になります。
※個人の感想です。
◆GOOD POINT
・目に適度な重さがかかるので気持ちいい
・ストラップがないので寝るときに気にならない
・冷やして使うとさらに体感が上がる
◆BAD POINT
・ストラップはないけど、包み込まれたまま寝ると若干頭の浮いている感じが気になる
・朝目が覚めていた時に必ず外しているということは長時間着用は向いていないのでは?
・他のスリープマスクと比べると値段が少し高い
◆総評
ハグされているような感覚として知られるディープタッチプレッシャーの仕組みをスリープマスクに取り入れているとのことで、包み込まれているようでとても心地よかったです。個人的には睡眠時でなく、仮眠時の方が気持ち良さを実感できました。サイズも大きく目立つので、オフィスというよりは自宅や旅行の移動などの仮眠時に使用していきたいです。
私たちがより良い生活をしていくうえで、睡眠の質を向上させるという事は、全てにおいて人生のプラスになる事だと思います。睡眠時間が足りなければ質を上げ、自分に見合った睡眠グッズを積極的に活用してみてください。そして、睡眠ベンチャーが活発な海外のアイテムに目を向けてみると、自分に合った面白いアイテムが見つかるかもしれません。
(ライター = SleepediA編集部)
隠れ睡眠負債チェック
結果を見る
スタンフォード大学
医学部精神科教授
西野精治 先生
理想の状態
ぐっすり睡眠ができています。いつも頭もカラダもすっきりと目覚め、疲れがとれているのではないでしょうか。自分が心地良い眠りにつけるように、SleepediAで紹介しているメソッドを積極的に取り入れてみてください。
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医学部精神科教授
西野精治 先生
予備軍の状態
ときどき寝不足になるときはありますが、ほぼほぼ、良い睡眠がとれていると言えます。ただ、仕事が忙しくなったり、ストレスがたまるとぐっすり睡眠ができないことが増えるかも。意識して、ぐっすり睡眠ができる環境を整えるようにしましょう。
スタンフォード大学
医学部精神科教授
西野精治 先生
可能性大の状態
気づかないうちに「睡眠負債」を抱えているかも。特に「午前中に眠くなることがある」「週に3日以上異なった時間に眠る」の項目が当てはまる人は、今すぐ睡眠環境を改善する必要があると言えます。
スタンフォード大学
医学部精神科教授
西野精治 先生
睡眠負債がある状態
睡眠不足が続いて、かなり「睡眠負債」を抱えています。そもそもぐっすり睡眠できる環境が整っていないのかも。脳もカラダも悲鳴をあげている状態と言えます。自分がなぜぐっすり睡眠できないのか、原因を探って、改善策を実践してみましょう。
スタンフォード大学
医学部精神科教授
西野精治 先生
破産寸前の状態
「睡眠負債」を抱えすぎ、破産寸前です。あなたの健康を害する前に十分休息をとってください。
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