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いびきってどうやって治すの?原因別に対処法を徹底解説!

西野 精治

医学博士/米国スタンフォード大学医学部精神科教授

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医学博士/米国スタンフォード大学医学部精神科教授/スタンフォード睡眠・生体リズム研究所所長/日本睡眠学会睡眠医療認定医/株式会社ブレインスリープ 最高経営責任者(CEO), 最高医療責任者 (CMO)/Jornal Sleep編集委員/著書:スタンフォード式最高の睡眠 など多数

自分ではなかなか自覚できない「いびき」ですが、放置しておくと危険な場合もありますし、周囲に悪影響を与えてしまう可能性もあるため、できれば早めに改善したいものです。実はひとことで「いびき」といってもさまざまな原因や種類があり、それによって治療方法も異なるのです。

【約5分でわかる本記事の要約動画】
※音声あり

 

鼻づまりや深酒によるいびきの対策は?

鼻づまりによるいびき

風邪や花粉症によって発生する鼻閉(鼻づまり)が原因で、いびきが起こることがあります。風邪を引いたりアレルギー反応で鼻腔内が炎症を起こして腫れることで鼻閉(鼻づまり)が起こると、必要な空気を出し入れするために睡眠時に口呼吸を併用するようになり、これがいびきの原因になります。こういった場合は、耳鼻科等で鼻閉を治療すればいびきを改善することができます。

 

深酒によるいびき

過剰に飲酒するとアルコールの麻酔作用によって筋肉が緩み、それによって口腔内の舌が睡眠中に垂れ下がり、空気の通り道が狭くなることでいびきをかきやすくなります。これは深酒を避けることで改善が可能です。

 

肥満によるいびき

しかし、意外と厄介ないびきの原因が「肥満」です。肥満によって首の周囲に脂肪が沈着すると、うまく空気を出し入れできない換気障害が発生し、いびきをかきやすくなります。これは減量によって速やかに改善できますが、そう簡単に減量できるとは限りませんので、普段から肥満には十分に注意しましょう。

 

疾患が潜んでいれば耳鼻科・内科でしっかり治療を

耳鼻科領域の疾患や慢性副鼻腔炎(頭部の含気腔に細菌により膿が溜まったり粘膜が腫れたりする病気。以前は“蓄膿症”と呼ばれていました)・扁桃肥大などの器質的疾患を患っている人、アレルギー症状が強い人の中には、常に鼻づまりに近い状況で口呼吸を併用しないと苦しいという人もいるでしょう。

このような状況が悪化すると、睡眠時無呼吸症候群を伴う病的ないびきに移行してしまう可能性があります。睡眠時無呼吸症候群は重篤な疾患の引き金にもなりますから、まずは耳鼻科や内科でしっかり疾患を治療することをおすすめします。

 

仰向け寝はNG、うつ伏せ寝・横向き寝はOK

単純性いびきを改善するには、睡眠時の体勢が大変重要です。

睡眠時にゆるんだ筋肉や贅肉が引力によって沈み、のどの空気の通り道が狭くなることでいびきをかきやすくなります。仰向けで寝るよりは、横向けやうつぶせなど、のどを塞ぐことがない体勢で眠ればいびきを改善できる可能性が高くなります。横向きの体勢を維持するために、抱き枕を使用することもいびきの予防に有効です。

 

医療機関でいびきを治療することも可能

いびきを医療機関で治療したいと考えるならば、いびき専門外来を標榜しているクリニックが最も良いでしょう。まずは近くの耳鼻咽喉科を受診して原因を確かめた後に、必要に応じて専門医を紹介してもらうという方法でもOKです。
特に睡眠時無呼吸症候群を伴ういびきであれば、その後の合併症のリスクも増えるので専門外来をできるだけ早く受診する必要があります。

医療機関でいびきを治す場合は、細くなっている空気の通り道を太くすることでいびきを解消するという方法を採用します。外科的な処置が必要となる場合もあれば、市販の装具を用いていびきを軽減するケースもあります。

いびきと同時に、副鼻腔炎などの疾患を併発している場合もあるでしょう。
急性副鼻腔炎であれば薬物療法で、慢性副鼻腔炎であれば内視鏡下副鼻腔手術、鼻内整復術などの外科処置を行います。
これらの手術の場合、以前は3週間ほどの入院を必要としましたが、最近では日帰り~3日間程度の入院で済むようです。鼻中隔彎曲症や肥厚性鼻炎がいびきの原因であれば鼻中隔矯正術や粘膜下下鼻甲介切除術などを行いますが、これも最近では日帰り~3日間程度の入院で済むようになりました。

 

まずは原因を知ることが大切

いびきの原因によって、治し方は異なります。生活習慣の見直しなどで改善できる場合もあれば、医療機関での治療がベターな場合も。医療機関で治療する場合は、一人ひとり状態が異なりますので、まずは医師とじっくり相談するようにしましょう。

ベッドパートナーのいびきに気がついた時には、まず、呼吸が時々とまっていないか注意しましょう。一般的に治療が必要な無呼吸症候群は、10秒以上の呼吸停止が、1時間に15回以上出現します。従っていびきを数分観察してもらえば、睡眠時無呼吸症候群かどうか判断できることが多いです。鼻の呼吸が止まっていても、脳が呼吸をしようとして、胸やお腹が交互に動くこともよくあります。無呼吸がなくても、血中の酸素濃度が下がり日中の眠気が出現することもあります。そういった症状がある人はやはり睡眠医療の専門医に相談しましょう。日本睡眠学会認定専門医 、睡眠学会認定医療機関への受診が推奨されます。

 

ご自身で違和感を感じているのであれば、すぐに医療機関で医師に相談することをオススメします。

ただ自分一人ではなかなか気づけないことが多いです。

そういう方は以下のサイトで、睡眠時無呼吸症候群のチェックをしてみましょう!

 

 

▼睡眠専門外来のチェックリスト

 

(Writer: SleepediA編集部)

 

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