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枕の臭いは大丈夫?夏も冬もひどい寝汗をかく原因とは

藤平 直樹

藤平 直樹

WEBメディア「SleepediA」編集長/共創コミュニティ「SLEEP LAB.com」コミュニティマネージャー

化粧品メーカーにてヘルスケアブランドのWEBマーケティングに従事した後、自らスリープテック商品の開発に取り組む一方で、株式会社ブレインスリープの創業に携わった。現在は、睡眠専門のWEBメディア「SleepediA」の編集長であり、NewsPicks×BrainSleepで立ち上げた共創コミュニティ「SLEEP LAB.com」のコミュニティマネージャーも担っている。

「朝起きたら寝汗でびっしょりだったけどなんでだろう?」
「冬でも布団の中が蒸れている気がする」
誰しもこんなことを感じたことがあるはずです。

確かに、寝ていて運動もしていないのに汗をかいているなんて不思議ですよね。

しかし、寝汗は全員が知らぬ間にかいているもので、なんらおかしいことではありません。

では、人はどのくらいの寝汗をかくのでしょうか。今回は夏や冬にひどい寝汗をかいてしまう理由を解説していきます。

この記事を読めば、寝汗のさまざまな疑問が解決できますよ!

1.夏も冬も関係なく寝汗はみんなかいている!?

寝汗は誰しもかくものです。季節や年齢、睡眠環境によって寝汗をかく量こそ変わりますが、一定数の寝汗はかくようになっています。

夏なんかは気温や湿度も高く、寝汗をかいていることを実感しやすいですが、冬の寝汗はかいているのか判断がしづらいですよね。

では人は、どのくらいの量の寝汗をかいているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

1-1.寝汗の量はコップ一杯!寝汗には夏も冬も関係なかった

寝汗をかく量は、個人差はあるもののコップ一杯程度だと言われています。

コップ一杯程度は約200mlだと考えましょう。一年間、毎日一定ではありませんが、目安としてこのくらいなんだなと覚えておくといいですね。

夏の気温が高い時期になると、寝汗の量は500~600mlになります。500mlというとペットボトル1本分にもなるので、かなりの量だということが分かるでしょう。

このことから、ひどい寝汗だと感じるの夏が多くなる分けです。

ちなみに1時間の通勤中には約200mlの汗を、1時間の運動中には1,400mlの汗をかくとされているので、意外と寝汗の量が多いことが分かります。

1-2.年齢や性別によって寝汗の量は変わる

季節によって寝汗の量は変わりますが、年齢や性別によっても寝汗の量は変わります。

冬なのに寝汗の量がひどくなったと感じる場合には、年齢などが関係しているかもしれません。

年齢を重ねるごとに寝汗の量がひどくなったと感じるのは、体に備えられているシステムが加齢により機能しなくなった可能性があります。

しかし、一概に加齢が原因とは言えないので、あくまでも原因のひとつとして考えましょう。

性別で見ると、男性の方が女性よりも寝汗をかきやすい傾向にあります。これは基礎体温が男性の方が高いためです。

その分女性よりも寝汗をかきやすくなってしまうというわけですね。

寝汗をかく部位は男性、女性共に背中が多い傾向にあります。

1-3.シャンプーや制汗剤などで知らぬ間に寝汗をコントロールしていることも

近年では、シャンプーや制汗剤の機能性が上がってきており、寝汗にもアプローチできるようになってきました。

これらは寝汗の量そのものというよりも、寝汗をかいても不快感を覚えないように作られています。そのため、本来かいている寝汗の量は変わらずとも、不快に感じにくくなっているのです。

寝汗を普段あまりかいていないと感じる方は知らぬ間に、シャンプーや制汗剤などでコントロールしていたとも言えます。

寝汗をどのくらいかいているかも重要ですが、快適な睡眠時間を過ごしたいのであれば、こういった製品を活用するのもいいですね。

2.夏でも冬でも寝汗をかいてしまう原因は一体なに?

寝汗をかいてしまう原因はいくつかありますが、この項では代表的な原因をピックアップし解説していきます。

  • 体の構造上のこと
  • 睡眠環境の外部的な原因
  • 自律神経の問題
  • ホルモンバランスの崩れ
  • 病気の可能性

以上が今回ピックアップした原因です。この他にも、ストレスが関係していたり、アルコールが関係していたりします。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

2-1.睡眠時には寝汗で体温を下げる

睡眠時には体の体温はどんどん下がっていきます。

この際に熱が放出されるのが手や足の末端です。そのため、寝るときには靴下を履かない方がいいとされています。

 

体温を下げるには熱を放出することが大切にありますが、そこで寝汗も活躍してくれるのです。

原理は運動中に汗をかくのと同じで、汗をかくことにより水分を出して体を冷やそうとしてくれています。

夏でも冬でも関係なく寝汗をかくのは、自然なことだったというわけですね。

2-2.そもそもの睡眠環境が適切でない

自然に寝汗をかいているのであれば、なんら問題はありませんが、睡眠環境が適切でないために寝汗をかいているのであれば改善が必要です。

夏の暑い時期にクーラーを使用せずに寝るというのが代表的な例ですね。最近ではクーラーをつけて寝た方がいいという情報が知れ渡ってきましたが、一昔前まではクーラーは消してから寝た方がいいという情報が出回っていました。

室温が高い分、寝汗をかく量は増え、体温を下げるのが追いつかないと熱中症にも繋がるので無理せず快適な環境で眠ることを心がけましょう。

 

逆に冬の寝汗は電気毛布をつけて寝てしまったり、厚着をしすぎたりすることで量が増えます。

電気毛布ではなく湯たんぽにしたり、布団で調整したりして睡眠環境を整えてみてくださいね。

2-3.自律神経の乱れで体温調節ができていない

ストレスなどにより、自律神経が乱れているのもひどい寝汗の原因のひとつです。

自律神経は自分の意識ではコントロールすることができないため、意識しにくいですが、寝汗に大きく関係しています。

通常、睡眠時には副交感神経が優位になり、リラックスした状態へと体が移行するのが普通です。

しかし、自律神経が乱れていると交感神経が優位になってしまうことがあり、汗腺の働きを活発にしてしまいます。

ストレスや緊張、不安によるものが多いので、ナイトルーティンなどでリラックスすることを心がけましょう。

2-4.ホルモンバランスが崩れている

ホルモンバランスの崩れも寝汗に関係しています。

前述した加齢による寝汗の増加もホルモンバランスの乱れによる部分も大きいでしょう。いわゆる更年期障害です。

その他に、女性であれば生理前にも寝汗が多くなる傾向にあります。ホルモンの分泌は脳の視床下部で調整されていますが、前述した交感神経も同時に調整されているのです。

そのため、ホルモンバランスが乱れることで交感神経のバランスも崩れてしまうことが分かっています。

さらに生理前であれば、基礎体温も0.5度ほど上昇しますね。これらが重なり夏でも冬でも寝汗の量が増えるというわけですね。

2-5.ひどい寝汗の場合は病気の可能性も

夏も冬も関係なくひどい寝汗をかいてしまうのであれば、病気の可能性も出てきます。

考えられるの病気は多汗症です。局所性多汗症と全身性多汗症によっても異なりますが、一度病院へ行くことをおすすめします。

多汗症になれば当然、寝汗の量が増えますよね。

他にも、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や糖尿病も関係してくるので、長くひどい寝汗が続くのであれば専門医に相談しましょう。

3.ひどい寝汗をかくと眠れなくなり睡眠の質が悪くなる

ひどい寝汗をかくことで睡眠の質は悪くなります。通常の量の寝汗であれば、睡眠の質を上げてくれるのですが、大量の寝汗になると話は別です。

寝汗によって夜中に目が覚めてしまう、寝苦しさによって睡眠が浅くなるといったように睡眠の質は低下します。

1日だけであれば、さほど影響はないかもしれませんが、これが続くと慢性的な寝不足になってしまうでしょう。

寝不足でイライラしやすくなったり、仕事や勉強が上手くいかなくなったりすれば、それがストレスとなりさらに睡眠の質を低下させていきます。負のスパイラルに入ってしまうので、寝汗は早めに解決したいものですね。

4.寝汗をかくから枕や布団にはニオイが付きやすい

睡眠の質が低下する他にもニオイの部分で困ることもあります。寝汗をかいているのに枕や布団はあまり手入れをすることがありません。

1日に200mlもの汗をかいて、毎日のように使っているのでニオイも付きやすくなるのです。

運動着なんかはその日のうちに洗いますが、枕や布団は週に1回程度、あるいはそれ以上の周期でしか洗ったり、干したりしないですよね。

当然ニオイの成分はその分溜まっていくので、こまめに手入れをすることを忘れないようにしましょう。

日常的にも寝汗の嫌なニオイがついていってしまいますよ!

5.誰でも簡単!快適に眠るための寝汗対策7選

ひどい寝汗を改善したい方もいますよね。そこで夏でも冬でも使える寝汗の対策方法をスリーペディア編集部の方で7つに絞りました。

簡単にできるものをピックアップしたので、今日の夜から試してみましょう。

これだけでも寝汗の量を抑えることができるかもしれませんよ!

5-1.寝る前のシャンプーで頭皮のニオイ発生の予防をする

寝汗対策をしても、全く寝汗をかかないようにするのは難しいものです。

しかし、朝起きたとき、寝汗によって頭皮が臭うのは避けたいですよね。

実は寝る前のお風呂の時間を使って、あらかじめ頭皮のニオイ発生を予防することもできます。

頭皮のニオイの原因にアプローチするシャンプーも活用してみましょう!

5-2.生活リズムを見直して整える

生活のリズムを整えることで、自律神経の働きを正常に保つことができるようになります。

そのために、寝る時間や起きる時間を固定することから始めるのがおすすめです。体内時計を正確にして、朝なども時間に余裕を持たせることでストレスも溜まりにくい日常を作り出すことができます。

他にも朝は朝日を浴びる、食生活にも気を遣うなどせれば、自然と生活リズムが整ってきますよ!

5-3.寝る前にコップ一杯の水を飲む

寝る前に水を一杯飲むということも効果的です。

睡眠前に水分を摂っておくことで、汗をサラサラなものにしてくれる効果が期待できます。ベタつく汗は不快感を覚えやすく、睡眠を阻害する原因にもなるのです。

サラサラの汗で蒸発しやすいようにしてあげれば、そんな悩みからも解放されるでしょう。

また、寝汗をかくということはミネラルも少なからず失われることになります。水でも効果的ですが、薄いスポーツドリンクなどでミネラルを補うのも有効ですね。

ミネラルを補うことで、熱中症や足のつりなどの対策にもなりますよ!

5-4.就寝前はできるだけリラックスをする

就寝前にはリラックスすることを心がけましょう。副交感神経を優位にして眠りにつくことで、スムーズに入眠できます。

ゆったりとした音楽を聴く、アロマを焚いてみる、ストレッチをするなどなんでも構いません。

自分がリラックスできるなと思うことを実行するだけです。ナイトルーティンとして組み込むことも有効なので、少しずつ毎晩の行動をルーティン化してみてください。

すぐに効果は現れないかもしれませんが、続けることで効果を実感できますよ!

5-5.頭はできるだけ涼しくなるように意識する

睡眠時に頭をできるだけ涼しくしておくことで、深い眠りにつきやすくなります。また、頭が涼しい状態になっていることで、体温も下がりやすくなりひどい寝汗を防ぐことが可能です。

布団をかぶらないようにするなどは当然ですが、枕にも気を遣ってみると効果を感じやすいです。

通気性の良い枕を使用してみる、水枕などひんやりした枕を使ってみるなど工夫をしてみてください。

5-6.寝室・寝具を見直して快適な睡眠環境を整える

寝室や寝具を見直すことで、寝汗をかなり抑えられます。

まずはクーラーや暖房を見直してみましょう。快適な室温にすることで、寝汗は劇的にかきにくくなります。

他にも熱がこもらないような布団にするなども大切です。冬の寝汗がひどい場合には、毛布の掛け方を意識してみるのもいいでしょう。

また、前述したように枕も寝汗に大きく関係する重要なアイテムです。一度、寝室や寝具を見直してみると、改善できることろは多いと思います。

5-7.食生活を見直して寝汗の嫌な成分をなくす

食生活を変えることで寝汗をかきにくくなるだけでなく、嫌な成分も変えることができます。

具体的にはジャンクフードなどの摂取を抑えることで、汗の成分が変わりニオイも少なくなるというわけです。

夜に辛い物を食べることが多い場合は、そちらも控えましょう。唐辛子などに含まれるカプサイシンは発汗作用を持ち合わせています。

寝る前に食べると寝ている最中にも効果が及ぶ可能性があるため、なるべく控えるようにしてくださいね。

まとめ:夏も冬も関係なく寝汗と上手く付き合おう!

夏も冬も関係なく寝汗はかいてしまいます。通常の寝汗であれば心配する必要はありませんが、ひどい寝汗だと気になるものですよね。

最後に今回の記事をまとめておきましょう。

  • 夏も冬も関係なく寝汗は一年中かくもので量はコップ一杯程度(夏は500ml程度)
  • 寝汗は年齢や性別によってもかく量が変わる
  • ひどい寝汗の原因はホルモンバランスや自律神経が関係している
  • ひどい寝汗は睡眠不足を招き、ニオイの原因にもなる
  • 寝る前に水を飲むなど、すぐにできるひどい寝汗の対策は多くある

寝汗を大量にかいているかどうかは判断が難しい部分ではありますが、今までと明らかに違うと感じた場合には、専門医への相談をしてみましょう。

何もなければ、それで問題はありませんが、病気などが関係している場合もあります。

日常的にどのくらい寝汗をかいているのかなど、これを機に振り返ってみてくださいね。

 

 

ライター = 大古琢登

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